既製品の収納庫(物置)で、デザインやサイズでちょうど良いのが見つけられませんでしたので、自作することにしました。収納するもののサイズや設置場所に合わせて最適なサイズになるようにしました。屋外で使用しますがSPFに防腐塗装をしたので、コストも安く出来ました。
材料
- SPF(1×4)
- SPF(2×4)
- 防腐剤塗料
- コーススレッド
- 丁番
- 取手
- アスファルトシングル(屋根)
- アングル
- シーリング材
- 合板
- レンガ(ブロック)
工具
- インパクトドライバ
- 丸ノコ
- カッターナイフ
- 金づち
作り方
- 設計
- 収納するもの、設置場所を考慮してサイズを決めて設計図を作成しました。自動車のタイヤを収納できるサイズで、設置場所は家の窓や通気口を避けるようにしています。
- 壁板は1×4材を縦に並べるデザインにします。1×4材の幅(89㎜)がきちんと並ぶように収納庫のサイズを決めました、(1×4材を縦に切断するのは見立てもスッキリしないですし、加工も大変です。)
- 設置する場所の奥行きが狭いので、収納庫の扉が完全に開けられるように観音開きにすることにしました。
- 収納庫の骨組みは2×4材で構成します。屋根は雨水が流れるように勾配をつけます。勾配は手前側を低くします。2×4材の寸法は下記の図面になります。
収納庫の外側の壁板(1×4材)の寸法は下記の図面になります。
- 木材の切断
- 設計図に合わせて枠組みとなる2×4材、屋根の桟になる1×2材、壁板となる1×4材を丸ノコで切断します。
- 2×4材・・・1395㎜(前後の下側、2本)、1262㎜(後ろ側、3本)、1217㎜(前の上側、1本)、1180㎜(前側、2本)、614㎜(後ろ側、4本)、547㎜(上部中央、1本)、496㎜(左右、4本)、445㎜(下側、4本)、
- 1×4材・・・1300㎜(左右と後ろの壁板、30本)、1258㎜(前の上部の壁板、1本)、1250㎜(前の左右の壁板、2本)、1150㎜(扉板、14本)、余った端材は床板や扉の固定に使用します。
- 1×2材・・・1395㎜(前と真ん中、2本)、1317㎜(後ろ、1本)
- 合板・・・1395×650㎜(屋根、1枚)
- 切る木材が多いのでホームセンターのカットサービスを利用するのも良いです。
- 塗装
- 屋外で使用すると雨や雪なので木材が長時間濡れたままになることがあります。そうなると木材がすぐに傷んでしまうので、屋外でSPFを使う場合は防腐効果のある塗料で塗装します。
- レンガの設置
- 水分を含んだ土の上に木材が長時間あるとやはり傷んでします。それなのでレンガを敷いて木材と土を直接触れないようにします。設置場所の地面を平らにして、レンガを並べます。このレンガが収納庫の土台になります。
- 枠組みの作成
- SPF(2×4)で枠組みを作ります。インパクトドライバを使ってコーススレッドを木材に打ち込んで組み上げていきます。骨組みの上に屋根を取り付けるために1×2材で桟を取り付けるようにします(3本)。
- SPF(2×4)で枠組みを作ります。インパクトドライバを使ってコーススレッドを木材に打ち込んで組み上げていきます。骨組みの上に屋根を取り付けるために1×2材で桟を取り付けるようにします(3本)。
- 壁板の設置
- 枠組みの周りにSPF(1×4)で収納庫の壁を張っていきます。まずは裏側(家の壁側)をつけます。これが終わったら設置場所に設置します。壁板を全部張ってからだと重くて移動できなくなるためです。横の壁板も張っていきます。
- 枠組みの周りにSPF(1×4)で収納庫の壁を張っていきます。まずは裏側(家の壁側)をつけます。これが終わったら設置場所に設置します。壁板を全部張ってからだと重くて移動できなくなるためです。横の壁板も張っていきます。
- 屋根の作成
- 収納庫の桟(1×2材に)に合板を取り付けます。奥の両角は2×4材があるので、そこを避けるように合板に加工します。
- 合板を張った後、防水シートを貼ります。これは屋根材(アスファルトシングル)から水が染みても合板を濡らさないためです。
- 最後、屋根材としてアスファルトシングルを貼ります。手前側から専用のシングル釘で固定していきます。アスファルトシングルはカッターナイフで切り込みを入れて折ると割れるように簡単に切れます。手前側が終わった後、その奥に貼りますが、アスファルトシングルが少し重なるよう(シングル釘が隠れるように)にします。また、下の段のアスファルトシングルのつなぎ目と次の段のアスファルトシングルのつなぎ目が重ならないようにします。
- 収納庫の桟(1×2材に)に合板を取り付けます。奥の両角は2×4材があるので、そこを避けるように合板に加工します。
- シーリング材を塗布する。
- アスファルトシングルと木材の隙間をシーリング材で埋めて水が入らないようします。
- 床板の設置
- 1×4材で床板を貼ります。壁板用の1×4材の端材を活用して、465㎜(19本)、427㎜(2本)を切り出します。四隅と奥中央には骨組みの2×4材があります。左右の奥は427㎜を使い、奥中央と左右の手前は床板は切り欠け加工します(下図の赤い矢印の箇所)。ビス止めをする予定でしたが、並べるだけにしました。
- 1×4材で床板を貼ります。壁板用の1×4材の端材を活用して、465㎜(19本)、427㎜(2本)を切り出します。四隅と奥中央には骨組みの2×4材があります。左右の奥は427㎜を使い、奥中央と左右の手前は床板は切り欠け加工します(下図の赤い矢印の箇所)。ビス止めをする予定でしたが、並べるだけにしました。
- 扉をつける。
- 扉をつける前に、壁板として収納庫の正面の左右と上の部分に1×4材をビスで止めます。
- 扉は1×4材で作成します。1×4材を3枚を横に並べて裏から1×4材で2か所ビスで止めます。同じように4枚を横に並べて裏から1×4材でビス止めします。3枚の板と4枚の板を丁番でつなげて扉の片方になります。(下図は左側の扉です。)
右側の扉も同じように作ります。(3枚、4枚の並びや丁番や取手の位置は左右対称になるように注意します。) - 収納庫に扉を取り付けるときには、扉の重みで傾いた状態で取り付けてしまわないように注意します。
- 棚の取付
- 残っている1×4材を活用して棚を取り付けます。2×4材で組んだ骨組み(左右や奥の中間にある補強用の2×4材)で棚を受けるようにすると良いです。
- 完成!
ヒントとコツ
屋根材と木材の隙間にシーリング材を塗布したので雨水が入り込むこともありません。ただ、屋外で使用しているので何年かしてくるとシーリング材が劣化してきます。隙間が出来ていたり、剥がれてきたら塗布しなおします。
設置スペースが大きくないので、扉を折れ扉にしました。こうすることで、必要な時に扉を全開にすることが出来るので収納物の出し入れがしやすくなりました。難点は湿度によって扉が反ってしまうことです。
建築資材としてある防水シートは少量で購入することが出来なかったので、クッキングシートを使いました。本当に代用できるかは分かりませんので、使う場合は自己責任でお願いします。